18. ポートフォリオサービス比較 各社の提供するサービスの違い2015.10.01

18. eポートフォリオ比較 各社の提供するサービスの違い

すでにポートフォリオサービスにはいくつかの製品ブランドがリリースされており、それぞれが機能や使い勝手、価格などを競い合っている。

ポートフォリオは学術的な要素も強いことから商用サービスだけでなく非商用のものやオープンソースとして公開されているものもある。

それぞれのタイプから代表的な製品をピックアップしてみた。

本格的利用の大本命、クラウド型ポートフォリオ

導入が手軽であり、常に最新のサービス環境が得られることで主流となっているのがクラウド型のポートフォリオだ。商用サービスとして提供されている大半がこのタイプで、各社が機能の充実を図っている。

・manaba
朝日ネットが提供する大学向けポートフォリオサービス。すでに一定のシェアを獲得しており、必要十分な機能構成とコストパフォーマンスの良さに定評がある。

・Pholly
Mogic社によって開発、提供されているポートフォリオサービス。教育現場での徹底したヒアリング、要望の掘り起こしを経て開発されており、必要な機能に絞り込んだシンプルな操作性と高いカスタマイズ性がセールスポイント。

・iWebfolio
欧米諸国で高いシェアを持つサービス。eラーニングの延長線上として捉えられており、大学や企業という組織の枠に関係なく個人の生涯にわたる学習履歴を蓄積可能。

・PebblePad
英国発のサービスで、すでに英国国内では多数の導入実績を持つ。Flashを活用することにより動きのある、より直感的な操作性が特徴。

 

発達余地の大きい?オープンソース型

オープンソースとして公開され、世界各国でそれを改良、カスタマイズすることで利用されているeポートフォリオがある。

代表的なものはMaharaで、PHPでプログラムが組まれているため個人レベルでも比較的利用しやすい。そのMaharaと双璧をなすのがSakai/OSPで、こちらも無料で利用可能。

両者ともに公開されているのはエンジン部分のみなので、それぞれの教育現場に落とし込んで利用可能にするためにはスキンを含む作りこみが必要になる。
そのため対象は中上級者に限定されてしまうが、無料であることと今後の発達余地が大きいことが魅力だ。

各大学で実験的に開発、運用されているサービス

eポートフォリオという仕組み自体が各大学での研究対象にもなっているため、学術的な目的で実験的に開発、利用されているサービスがある。

金沢工業大学のKITポートフォリオシステム、九州工業大学の学修自己評価システムなどがその代表格で、いずれも現場にマッチしたシステムが開発されており、研究活動の支援に活用されている。

こうした実験的なシステムから汎用性の高い機能が開発されることも多く、次世代のeポートフォリオに実装されるような機能がすでに利用可能となっていることも多い。

この記事のまとめ

まだ考え方そのものが発展途上にあるeポートフォリオだけに、商用サービスとして提供されているもの、オープンソース、さらには学術的用途で開発されたシステムなど、個性豊かなシステムが百花繚乱の状態だ。導入にあたっての選択肢は広いが、あれもこれもと機能を増やしてしまうと操作が難しくなってしまうため、必要な機能に絞って製品やシステムを選択するのが好ましい。

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