1. 紙ベースでのレポート提出はもう古い?eポートフォリオっていったい何?2017.07.10

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eポートフォリオとは、狭義には書類を保管するための入れ物で、そこから転じて広義には教育現場で学習者を評価する仕組みのことを指すようになった。eポートフォリオとは、この教育管理・評価システムを電子化したものだ。デジタルポートフォリオ、などと呼ばれることもある。

eポートフォリオハウツーガイドが作成されたのは、2015年であるが、2016年、2017年とeポートフォリオに関するニュースやプレスリリースは、年々増えてきている。教育機関を見ると、学生のキャリア教育を含めた大学に関係するものが多い。

また、2016年、2017年と、教育ITソリューションEXPO(EDIX エディックス)においても、eポートフォリオ出展企業ブースやセミナーは注目を集めていた。また、学習管理システムのeポートフォリオから、グループ活動やプロジェクト活動のためのeポートフォリオまで、機能や目的の分化も見られた。

このような背景を考え、実際のニュースやプレスリリースも取り上げながら、“ポートフォリオのハウツーガイド”を2017年度版“eポートフォリオのハウツーガイド”に改訂していきたい。

eポートフォリオとは何か

eポートフォリオとは、簡単にまとめると、教育管理・評価システムを電子化したものだ。日常の成績、発表資料、参考にした文献リスト、レポートの評価、定期試験の結果、面談の記録など、学習者の様々な学習履歴を記録し、管理し、成績評価に利用するためのシステムである。

大学や専門学校では、プレゼン資料を事前に担当講師に送って指導を仰いだり、課題レポートを参考資料と共にデータとして提出したり、レポートをデータでメールに添付して担当講師に送付する、共有ドライブにアップロードするなど、課題提出がWEB上で行われることが多くなってきている。eポートフォリオを導入すれば、このような学生側から講師や教務部門に対する、「提出」は、すべて電子化される。

講師側から見れば、学生の進捗状況や学習結果を常にリアルタイムで把握し、学生個人、グループ、クラスの指導に活用することができる。教務側も、学生の勤怠や成績を個別・一覧で簡単に管理することが可能だ。最近では、就職活動・指導においてもeポートフォリオが活用されている。

eポートフォリオを知ろう 1

教育サイトQure掲載記事やニュース、プレスリリースなどから、eポートフォリオについて、事例を紹介していく。

アメリカの非営利団体Lion’s Heartは、同団体が紹介するコミュニティサービスにおけるボランティア活動について、“Volunteer Digital Portfolio(ボランティアデジタルポートフォリオ)”を導入している。

WEB上でモバイル対応のポートフォリオには、どのようなボランティア活動に参加したかといった活動履歴をはじめ、団体からの受賞歴、リーダーとしての役割を果たしたかなどが、まとめられていく。参加した生徒たちは、このポートフォリオを、大学の入学願書提出や、奨学金やインターンシップの応募、さらには就職活動において、提出することができるという。

【記事サイト】【アメリカ】中・高生のボランティア活動を管理するオンラインサービス
【関連サイト】Volunteer Portfolio(Lion’s Heart)

この記事のまとめ

大学で導入が進むeポートフォリオでは、これまで紙媒体であった学生の試験やレポートなどの学習記録や、登録事項、成績などすべてがデジタル化される。学生、教育サイド、教務・事務サイドなど、それぞれ、記録がリアルタイムで確実になり、メリットは大きい。しかし、どのようなeポートフォリオをどのように使うか、試行錯誤の部分も少なくない。

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