2. 紙ベースとデジタルファイルでのレポート提出、最大の違いはココだ2017.07.20

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教師の机の上には、紙があふれていると言っても過言ではない。生徒や学生からの提出物に限っても、色々な紙が日々たまっていく。行事やイベントの参加や活動などの調査票や届出用紙、各種アンケート、授業のレポートやグループ発表の配布原稿、学内講演の感想文に校外学習のまとめなど、大きさも枚数も異なる紙が集まってくる。

デジタルファイルを使えば、どのようにこの紙を減らしていくことができるのか。具体的に見ていこう。

学習状況把握におけるITならではのメリット

紙ベースの提出物を集めるには、まず、いつ集めたら一番回収率が高いかを考えておかないと、何度も集めることになる。未提出者のチェックを経て完全回収できるまで、なかなか集計や採点、評価を始めづらい。その後は、返却のため一時保管か、一定期間保管後廃棄かなどによって、保管場所が違ったり管理記録が必要だったりと、時間も場所も手間もとられる。

eポートフォリオであれば、集計や採点、評価などの部分だけが業務となる。また集計や採点も、提出物の内容によっては、自動化することもできるのだ。

教師であれ教務スタッフであれ、提出させる、回収する、それをチェックするという部分に、特に時間をとられることが多い。提出・未提出がリアルタイムで把握できるeポートフォリオのメリットは大きい。

学習評価におけるITならではのメリット

学生の学習状況を把握することにおいて、紙ベースの提出物では得られないメリットを、eポートフォリオは持っている。たとえば、4月提出の課題と6月提出の課題を比較評価したい場合、紙ベースであれば、返却せずに保管するか、コピーをとって保管するかも問題となる。さらに個人情報保護という観点から、保管場所も考えなければならない。
電子化されていれば、これまでのどの課題ともいつでも簡単に比較できるし、課題ごとの点数の推移やミスなどを参照することもできる。

eポートフォリオを知ろう 2

教育テクノロジー開発企業であるイギリスのDDL Ltd.の“E-qual Electronic Portfolio”は、2005年のリリース以来、教育機関や様々な業界の企業に導入されている。同社サイトでは、eポートフォリオの優れた点として、コストの削減、時間の削減、安全性(書類等の郵送ミスや紛失などがない)を説明している。また、顧客の声からまとめたeポートフォリオのプラス面“Summary of benefits”をPDFで公開。

大学の事務局が、入試にeポートフォリオを利用すれば、志願者にとっては応募に必要な事項を書き込む時間が減少、これまで必要だった面接のための交通費が減少、印刷費用も減少しているという。
eポートフォリオを利用する大学は、単なる時間やコストの削減ではなく、自然環境を守る“green advantages”ととらえている。

さらに、事務局と志願者の間では、紙ベースの時よりも、コミュニケーション機会が増えているという。また、志願者のeポートフォリオの内容が充実していくプロセスが可視化され、志望動機も見えると評価している。

e-qual

【企業サイト】E-qual Electronic Portfolio

この記事のまとめ

eポートフォリオは、従来の紙ベースでの業務にかかった手間や時間を減らし、チェックが自動化されミスも少なくなる。保管の確実性や安全性も高い。さらに、生徒や学生の学習状況や履歴も可視化されるため、個人個人への対応や指導、評価をより充実させることもできる。

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