3. 導入のメリットは?おさえておきたいポイント2017.07.31

03

eポートフォリオのメリットは、大きく三つに分けることができる。

一つは、これまではできなかった、またはむずかしかったことが可能になること、もう一つは作業の手間や時間を省くことができること、そして目に見える「スペース」の削減である。

時間、コスト、さらにスペースを節約

eポートフォリオというと、生徒や学生が提出したテスト、レポートなど紙の保管場所が必要なくなり、教師やスタッフの作業スペースが片付くと言われることが多い。

提出物や配布物の保管ということで考えると、紙からの解放だけが、eポートフォリオの便利さではない。遠足や見学などの写真、グループ発表のビデオ、スピーチコンテストの録音など、生徒や学生の記録は、紙だけではない。eポートフォリオは、CDやDVD、SDカードなど、違う媒体に記録していたものを、デジタルデータとして一緒に保存できるのだ。

それぞれ大きさも違えば厚さも違う、再生する機器も違うことも多く、このようなデータをすべて手軽に、劣化、破損、紛失の心配なく、一括保存できることは、大きなメリットだ。

いつでもデータにアクセスできる

eポートフォリオのデジタルデータならば、授業時間外、休日や休暇などいつでも、教室、図書館、自宅などどこでも、アクセスすることができる上に、その記録も分かる。

国内で研修やインターンシップに参加している学生や、国外で研修旅行や短期・長期の留学中の学生の状況も、eポートフォリオで把握し、また必要な情報や資料を配布することもできるのだ。

eポートフォリオを知ろう 3

GoogleのドライブやYahooのボックスなどを、個人のeポートフォリオとして利用している人も多い。eポートフォリオの「保管(Storage)」に注目すれば、このようなクラウド上のドライブやボックスは、まさにeポートフォリオとなる。

eポートフォリオの第一段階は、紙の提出物の代わりとなるファイルを保管することである。このような保管方法を使えば、ワードやエクセルなどPCで作成するファイルだけではなく、スキャンしたPDFファイル、デジタルカメラやスマートフォンで撮影した写真、ダウンロードした色々なファイルやメールの添付ファイルなども、一緒に入れておくことができる。

eポートフォリオを段階的に説明したサイト“Balancing the Two Faces of E-Portfolios”では、最初のレベルを“Level 1: Portfolio as Storage/Collection”として下図を掲載している。この“Figure 2. Level 1 Portfolio as Storage”は、Googleドライブやアプリを使ってファイルを集めて保管している。

eポートフォリオサービスは、このような「保管」状態にどのような機能を付加するか、どのような機能があれば便利かを考えることから始まる。

PF03

【レポートサイト】Balancing the Two Faces of E-Portfolios

この記事のまとめ

eポートフォリオ導入で、レポートやアンケート、テストなど紙の管理から解放されるだけではなく、写真や画像、ビデオ、音声など、それぞれの場所に散らばっていた作品や資料も、同時に管理できるようになる。eポートフォリオならば、デジタルデータとして劣化なく長期保存を可能にする。

関連キーワード: