4. ポートフォリオサービスにはこんなに種類がある!使い方を見極めよう2017.08.08

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eポートフォリオサービスは、生徒・学生、教師、教務スタッフなど立場によって、利用する機能は異なる。同じサービスであっても、種類の異なるサービスが提供されるのだ。また、各社のサービスは特徴も強みも同一ではない。導入前に、何のために使うか、何をしたいかをしっかり考え、使用開始時には、誰が何のために利用するのかを、伝えることが求められる。それぞれにとって、単に便利になることが、導入の目的ではなく、これまでは、むずかしかったこと、できなかったことが可能になることが重要である。

学生にとってのメリットは、保管と提出だけではない

学校での提出とは異なり、期限内ならいつでも自分の都合のよい時間に提出できる、郵送にかかるコストや時間から解放されるなど、eポートフォリオは、レポートや課題の提出面で確かに手軽で便利だ。これまでのレポートや資料なども常に参照することができるため、作成面では保管機能が重視される。

しかし、eポートフォリオの本来の目的は、グループワークの記録、レポートや課題、教師からのフィードバックなど保管されているファイルから、何を見出すかということにある。

高校でも大学でも、1年間の学習で、どれだけの提出物やグループ発表資料、授業関係の配布物などがあるだろうか?印刷物など紙媒体の場合、それをどのように整理し保管し、すぐに参考にできる形でいつまで手元に置いておくことができるだろうか?

eポートフォリオでは、保管できるだけではなく、ファイルの日付、グループ化、キーワード付け、検索などによって、いつでも過去を見ることができる。そして、過去と比べて自分の成長を知る、発表レポートのフィードバックを読んで現在進行中のレポートに活かす、科目を飛び越えて考える機会を持つなど、「ふりかえり」「省察」すなわち「リフレクション(reflection)」につながる。これが、まさに学習者にとってのeポートフォリオの目的である。

eポートフォリオを知ろう 4

eポートフォリオ導入においては、「どのように使うか」という使い方説明よりも、「何に使うか」「何のためになるか」といった目的、効果の説明が、生徒や学生に対しては必要だ。

イギリスのエジンバラ大学理工学部のWebサイトにあるeラーニング項目には、eポートフォリオが含まれている。「What is an ePortfolio?(eポートフォリオとは何か?)」に対して、「Collect(集める)、Present(提示する)、Reflect(省察する)」という3語で、説明する。

学校の課題やプレゼンテーションから地域活動やグループ活動、旅行、ブログ、写真、ビデオなどすべてをそこに集めるCollect→Reflect→PresentそしてまたCollectへというサイクルを、学生に対して、下図で示している。

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【説明サイト】ePortfolios in the College of Science and Engineering

この記事のまとめ

生徒や学生など学習者は、自分の学習のふりかえり、リフレクションン(省察)ツールとして、eポートフォリオを活用することが大切だ。レポートやテストの成績だけではなく、教師やクラスメート、グループメンバーなどからのフィードバックや双方向のコミュニケーションも、リフレクションをサポートする。

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