7. 大学生活は最初が肝心!充実した4年間を送るためのポートフォリオ活用術2017.08.21

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大学は4年間、短大や専門学校などは2年間だが、就職活動にかかる時間を考えると、実質マイナス1年になってしまう。また経済的な理由からアルバイトに時間をとられる学生も少なくない。

卒業後の就職にしても進学にしても、学部で何をしたかが重要なポイントになるが、そのスタートは1年次にある。就職や進学が迫ってきて慌てるのではなく、eポートフォリオならば入学時から積み上げていくことができる。

入学時に始めるeポートフォリオ活用術をご紹介しよう。

スタートでつまずかないために

多くの場合、高校までは、受講する教科も時間割も決まっていて、クラス単位で学習し行動することが一般的だ。ところが大学などでは、必修や選択などの条件を考えて、受講科目を自分で選び、時間割を組み立てる。この段階で、実は失敗してしまう学生もいるのだ。受講科目が多すぎる、少なすぎる、よく分からないまま選んでしまった、教室移動の時間を考えていなかったなど、学期開始から1か月も経たないうちに、つまずく学生さえ出る。

ガイドブックの配布はもちろん、各種オリエンテーションを行う、学生アシスタントを準備するなど、いろいろな対策はなされている。しかし、この段階で一番重要なことは、個々の学生に対するフォローであり、その機会を対面で作ることはなかなかむずかしい。

教職員と学生が出会う場としてのeポートフォリオ

では、学生が入学時から、eポートフォリオを作成することになったら、どのような変化が起こるであろうか。まず、作業のために、ICT環境が整備されている図書館や、学生スペース、スタディコモンズなどといった場所に、学生が来ること自体にも意味がある。多くの場合、そこで、eポートフォリオを作るという作業を通して、学生と学校側とが接触することができるからだ。それぞれの場所のスタッフはもちろんだが、2、3年生の学生アシスタントが配置されていれば、学生が入学時に持つ問題を把握しやすい。

学生が必修や選択など科目登録を適切に行っているかどうか、積極的に大学生活を始めようとしているかどうか、何か問題を抱えていないかどうかなどを、個々の学生のeポートフォリオで観察することもできる。

eポートフォリオを知ろう 7

アメリカの大学では、eポートフォリオを導入し、作成サポートにも積極的である。個人のeポートフォリオは、個人のWebサイトとも呼べるもので、在学中だけではなく就職後も活用していくことを薦めている。

いくつかの大学では、では、eポートフォリオの表彰制度を実施し、それを公開することまで行っている。学生だけではなく、院生、卒業生のものまでが公開されている大学もあり、学生は自分の学年に合わせて、受講科目の選択や身近な目標設定の参考にすることができる。eポートフォリオを作るときにも、「他の学生のeポートフォリオを見て、着想のヒントにするとよい」とアドバイスしている大学もある。

具体例を見てみよう。アメリカのノートルダム大学(University of Notre Dame)は、“University ePortfolio Excellence Awards”という賞によって、優れたeポートフォリオを表彰している。入学年次学生(Best Freshman)を対象とする賞もあり、受賞者のeポートフォリオが公開されている(一部は大学内部のみ)。それを見ると、First Year(1年次)のAcademics(学業)にあるList of Courses(科目一覧)で、履修科目と単位数を見ることができる上に、科目によっては授業の内容についてレポートや作品を見ることもできる。同じ学部、同じ専攻の1年先輩のeポートフォリオを参考にすることで、より具体的に1年後の自分を思い描きながらスタートを考えることが可能になる。
PF0701
【ノートルダム大学eポートフォリオサイト】University ePortfolio Excellence Awards
PF0702
【ノートルダム大学eポートフォリオサイト(Best Freshman)】Best Freshman List of Courses

この記事のまとめ

高校卒業後の教育機関は、大学、短大、専門学校などすべて、高校までとは教育システムが大きく異なることが多い。新しい環境で、学業に安心して取り組み充実した大学生活を送るためには、入学時のeポートフォリオ作成が大きな役割を果たす。

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