8. 4年間の学びが一目瞭然!就活に強い学生になる2017.08.25

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履歴書、エントリーシート、アンケート、一次試験合格後のレポートなど、就職活動には、書いて出すという作業がつきものである。エントリーシートと履歴書とは、項目が重なっていて、どのように書き分けるか、文字数の違いをどのように使うかなど、悩むことも少なくない。

自分の長所や短所と同様に必ずと言ってよいほど書くことになる項目が、学業及び学業以外で努力したことや達成したことである。就職活動指導では、就職ノートを作らせたりシートを配布して書き込ませたりして準備するが、就職活動に入ってから記憶を頼りに書くことができるほど、簡単なものであろうか?

1年次からのeポートフォリオの積み重ねで就職活動を行おう。

正確で具体的な学習履歴で自分をアピールする

以前は、大教室で授業を聞き、学期末の試験やレポートで成績評価が出るということが多かった。しかし、現在では、各科目のシラバスが授業開始前に配布され、それに従って、小テストやレポート、グループワークとそのプレゼンなど節目となる課題が複数ある場合も多い。そうした記録がeポートフォリオの中にあれば、エントリーシートも書きやすい。

理系や技術系、制作系の学科で学び、その専門を活かした就職を考える学生にとっては、学んだ内容や成果を具体的に段階的に示す必要がある。計画書、報告レポート、写真やビデオなどは、後から準備しようと思うと不備が多い。1年次より「見せる」ことを考えてeポートフォリオに蓄積していきたい。

就職支援の充実と合格率の向上

大学や専門学校など教育機関にとっても、eポートフォリオの利用は就職支援の充実につながる。就職活動について、セミナーや説明会を開くだけではなく、「キャリアプラン」や「キャリアデザイン」などの科目を設置して、就職活動の流れ、自己分析、業界や企業研究、各種提出書類の書き方などを、15回の授業として指導する機関も少なくない。

そうした就職指導の過程もポートフォリオに蓄積できる。個々の学生のアピールできる科目や活動は何かなどだけではなく、入学時以来、就職に対する考え方がどのように変化したか、どのような準備をしてきたかなど、個人面談で聞くには時間が不足、聞いたとしても記録をデータベース化する時間や手間がかかってしまう。ポートフォリオがあれば、簡単に把握できる上に就職指導担当者や教員の間での共有が可能だ。

eポートフォリオを知ろう 8

「eポートフォリオを知ろう 7」で紹介したアメリカのノートルダム大学(University of Notre Dame) “University ePortfolio Excellence Awards”という賞は、卒業年次の学生(Best Senior)にも授与されている。卒業年次の学生のeポートフォリオは、1年生のものと比べて項目も多く、一つ一つの項目の中身も充実している。

下図で、学生は「Career Goal – Physical Therapy(キャリアゴール-理学療法)」という項目を作り、2014年からゴールに向かってどのような実習をしたかが説明されている。
実習先での活動内容を見ると、2014年夏は「Observing(観察する)」で始まるが、2015年夏はスタッフに付いて回って観察し学ぶ「Shadowing(シャドーイング)」に発展、2016年は実習の数も増え「Assisting(手助けをする)」と進んでいる。

上級生のeポートフォリオは1年後の自分、さらには就職活動前の自分を考えるきっかけとなり、それぞれの学年で、何をすれば自分のゴールを実現できるかを示してくれている。

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【ノートルダム大学eポートフォリオサイト(Best Senior)】Career Goal – Physical Therapy

この記事のまとめ

入学時にeポートフォリオを作成し、それを成長させていけば、就職活動時期には必要な材料が揃っている。学生はそこから履歴書やエントリーシートの内容を具体的に考えることができるし、学校側も時間が限定された就職面談よりも多くの学生情報を知った上で指導が可能になる。

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